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2005年8月31日
東京・浅草ビューホテルにてテレビアニメ「落語天女おゆい」の製作発表会が行われた。
司会進行は、原作者の桂歌若師匠。 |
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本作は落語芸術協会創立75周年を記念したプロジェクト。アニメ本編にも出演される師匠方から頂いたコメントをご紹介。 |
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桂歌丸
落語芸術協会の桂歌丸です。
今年で当会は創立75周年を迎えることになりました。
ここまで続けることが出来ましたのも、日頃落語を始めとした寄席芸能を支えてくださるお客様あってのことと思っています。
今後も当会に所属する協会員が、一枚岩となってみなさん方に楽しんでいただけますよう努力を重ねていく所存です。
幸いなことに昨今は大分寄席芸能も見直されて参りまして、多くのお客様方に寄席へお越しいただいております。
落語の世界がテレビドラマにもなり、若い方も関心を持つようになりました。
今回「落語天女おゆい」というアニメ製作のお話しをいただきましたが、アニメも若い方に大変人気があると伺っております。
そういったアニメの好きな方達にも落語の世界を知ってもらう良い機会だと思い、このお話しを快く引き受けさせていただきました。
今回の作品を通じて少しでも関心を持ってもらい、寄席へ足を運んでいただければと思います。 また我々にとっても「落語天女おゆい」は大変に楽しみな作品です。
今回多くの協会員が出演いたしますが、声優をやるのは初めてだというのがほとんどだそうです。
普段自分が従事している世界とは違う分野を経験するのも芸の勉強です。どんなことが学べるか非常に期待しております。
落語の世界がアニメになる。恐らく初めてのことでしょうが、作品に関わるみなさん方と共に良いものを作っていきたいと思います。 |
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三遊亭小遊三 落語芸術協会の初代の会長は、6代目春風亭柳橋(しゅんぷうていりゅうきょう)師匠。75年前の当時、落語というのは時代の先端を行く娯楽でした。そんな時代の先をいく方でしたから、柳橋師匠が“アニメ”というものを知っていたならば、たぶん落語のアニメをこしらえたんじゃないかと思うわけでございます。
落語は今“静かなブーム”という妙な言葉で表現されたりもします。騒々しいからブームなんじゃないかなんて思ったりもするわけですが、寄席には若者たちが押し寄せるなんて塩梅でございます。そこでこのブームの勢いを借りまして、アニメで大ブレイクと行きたいところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 |
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桂米助 歌丸師匠や小遊三師匠は本人の役で出るようでございますが、私はこんなガラガラ声のためか悪役の声を担当させていただくようでございます。ぜひガラガラ声の悪役にも注目していただけたらと思います。また、ドラマの影響で若者たちが落語に興味を持ってくれているようでありますから、今度はこのアニメで、若者から子供たちの心までつかめたらと思います。 |
主演の声優さんたちにも、このプロジェクトに参加するにあたっての意気込みを語って頂きました。 |
後藤沙緒里
落語芸術協会75周年記念というこの作品に出演させていただけるということを、とても光栄に思っています。
この作品のお話をいただいたときには“これから「笑点」を見て落語を勉強しなくては”と思いました。 |
小島幸子
私は元々落語や講談が大好きで、寄席の方も何度も行かせていただいています。
実は先日も友人と小遊三師匠が出演された寄席を見させていただいたばかりなんです。
落語の話というのは完成された作品だと思っていまして、アニメになった時にどのように表現されるのかなというのを今から楽しみにしています。
そして、普段から落語に親しませていただいているうえでの表現ができればと思っています。 |
野田順子
この作品に出演させていただくにあたっては、もちろん大きなプレッシャーもあります。
しかし、自分なりにできる限りの表現で、又、天女の中で一番年上ということで、みんなをまとめて一生懸命に演じていきたいなと思っております。 |
高本宣弘監督
プロである噺家の方から指示をいただいたり、協力をいただいたりしながら作っていくという作品は、ありそうでなかなかないもの。
この作品は、我々にとってもアニメ業界にとっても非常に得るものが多いんではないかと思います。
通常アニメーションで何かを表現する場合には、どこか妥協してしまうことが多い。
ただ、本作に関しては歌若師匠から指摘をいただいたり、歌丸師匠から落語のビデオをお借りしてきちんとした芸能のベースを教授してもらいながら、これまでに放映されているアニメの中でも稀に見る、しっかりとした骨組みを持った作品ができあがると思います。 |
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上段左より
テーマ曲を歌う渡辺ひろ美さん、桂米助師匠、桂歌丸師匠、三遊亭小遊三師匠、桂歌若師匠、高本宣弘監督
下段左より、
野田順子さん、後藤沙緒里さん、小島幸子さん |
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